工法のご紹介Introduction of construction method

ダイヤレンPC工法

ダイヤレンPC工法

プレストレストコンクリート(以下、PC)造梁における開孔補強については、従来は「プレストレストコンクリート設計施工規準・同解説」((一社)日本建築学会)や、「PC有孔梁設計施工指針」((一社)プレストレスト・コンクリート建設業協会)で示された開孔部の補強設計法により検討を行ってきましたが、構造検討や配筋の方法が煩雑であり、開孔の位置や大きさの変更のたび多くの手間と労力がかかっていました。
一方、鉄筋コンクリート造梁に対しては、第三者機関による技術証明を取得した既製品による開孔補強工法が広く用いられ、検討や配筋が簡素化されており、PC造梁においても既製品による開孔補強工法の開発が強く望まれていました。
そこで開発されたのが「ダイヤレンPC工法」です。
本工法はPC造梁の開孔補強に既製品(ダイヤレンNS)を用いることとし、開孔周囲の補強有効範囲に既製品とあばら筋を配筋し、開孔部のひび割れ制御並びに所定の開孔部せん断耐力を確保する工法となっています。

使用材料の適用範囲

●部材                   :上部構造のPC造梁

●梁せいに対する内法スパン比 Lo/D     :Lo/D≧3.0

●コンクリートの設計基準強度 Fc(N/㎟)  :24≦Fc≦60

●PC鋼材                 :JIS適合品のPC鋼材

●鉄筋  
  <開孔補強筋>    製品:ダイヤレンNS
                      呼び径:6㎜~16㎜
                         鋼種:785N/㎟級の大臣認定品

  <主筋>   呼び径:13㎜~41㎜
          鋼種:JISG3112に規定されるSD295A,B、SD345、SD390、SD490、及び685N/㎟級以下の大臣認定品

 <あばら筋> 呼び径:10㎜~16㎜
          鋼種:JISG3112に規定されるSD295A,B、SD345、SD390、SD490、及び785N/㎟級以下の大臣認定品

開孔の適用範囲

●開孔は円形とする(多角形の場合はその外接円に置換して検討する)。

●開孔径は梁せいの1/3以下かつ400㎜以下とする。

●上下方向の開孔位置は梁せいの中心付近とし、へりあきは梁せいの1/3以上とする。

●梁端部から梁せいの範囲には開孔設置不可。

●隣接する開孔の水平方向中心間距離は、両開孔径の平均値の3倍以上とする。

●開孔上下の断面に対するプレストレスによる平均軸圧縮応力度はFc/3以下とする。

仕様規定

●開孔1か所あたりに配筋するダイヤレンNSの枚数は2枚以上とする。

●以下の条件を満たす開孔については、「開孔上下部補強筋」及び「開孔上下部水平筋」を組み合わせた開孔部上下の補強を行う。
i)開孔径が350㎜以上の場合
ii) 開孔径が250㎜以上350㎜未満で、せん断応力度による開孔上下部の補強の要否検討を行った結果、補強が必要であると判定された場合

建築技術性能証明書

(一財)日本建築総合試験所 建築技術性能証明 第20-07号
※本工法は、株式会社ピーエス三菱、株式会社建研、オリエンタル白石株式会社とコーリョー建販が共同で開発しました。

工法の検討

●ダイヤレンPC工法の採用をご検討されている場合は、本社又はお近くの営業所までお問合せください。

製品一覧

ダイヤレンNS

ダイヤレンNS

普通強度から高強度の構造材料まで幅広い適用範囲の高強度開口補強金物です。

ダイヤレンNS
ダイヤレン

ダイヤレン

施工精度、補強効果に大変優れた開口補強金物です。

ダイヤレン
固定金具付ダイヤレンNS

スリーブ固定金具付ダイヤレンNS

ワンタッチで施工できる専用固定金具付きのダイヤレンNSです。
コンクリート打設時のスリーブ浮き上がりを防止します。

スリーブ固定金具付ダイヤレンNS
ダイヤリング

ダイヤリング

鉄骨造はり貫通を片面全周すみ肉溶接する施工性に優れた新工法です。

ダイヤリング
コーリョーフープS

コーリョーフープS

D10~D22まで対応でき、スリム加工はD10~D16まで対応可能な溶接閉鎖型せん断補強筋です。

コーリョーフープS
エムケーフープ

エムケーフープ/エムケースリム

高強度鉄筋MK785材を使用したせん断補強筋。柱・梁の過密配筋を解消します。

エムケーフープ/エムケースリム
WIN-S

WIN-S

ひび割れ巾の拡大を強力に防止。乾燥収縮ひび割れを大幅低減する高強度開口隅部補強筋です。

WIN-S
K-SK

K-SK

スリーブを確実に固定してずれを防止し、適正なかぶり厚さを確保した固定金具です。

K-SK
KSキャップ

KSキャップ

ワンタッチでスリット材を保護し、かぶり厚を確保する壁縦筋用のキャップです。

KSキャップ
KS振れ止筋

KS振れ止筋

スリット部の防錆振れ止め筋です。

KS振れ止筋
K-GH

K-GH

工場製作で高精度かつ納期短縮できるガードレール支柱基礎補強筋です。

K-GH
スーパーウォール

スーパーウォール

施工時間の短縮に貢献する開口部の耐震壁新設時のアンカー周りの割裂防止筋です。

スーパーウォール
D-タラップ

D-タラップ

滑りにくく安全。ステンレス製タラップに代わる亜鉛メッキ鉄筋製タラップです。

D-タラップ
耐久性向上鉄筋

耐久性向上鉄筋

日本建築センター評定を取得した溶融亜鉛めっき鉄筋です。

耐久性向上鉄筋
ダイヤレン

Z-Mダイヤレン工法

Z-Mダイヤレン工法はRC梁端部の貫通孔の補強法です。下がり天井幅を縮小し、広い室内空間を実現します。

Z-Mダイヤレン工法
近接開孔 サムネ

ダイヤレン近接2H-X工法

本工法では、開孔同士の中心間隔を従来の3倍から最小2倍まで近接して配置することを可能としました。

ダイヤレン近接2H-X工法
ダイヤレン

住宅基礎用ダイヤレン

シングル配筋基礎用のスリーブ補強筋です。

住宅基礎用ダイヤレン
スラブレン

スラブ開口部ひび割れ補強筋 スラブレン

RC造スラブ開口部の補強筋です。

スラブ開口部ひび割れ補強筋 スラブレン
ダイヤレン

ダイヤレンPC工法

本工法は、プレストレストコンクリート造梁の開孔補強を既製品を用いて行う、第三者機関の技術証明を取得した初の工法です。

ダイヤレンPC工法
無題

BIМへの取り組みについて

BIMとはコンピュータ上の3D空間に現実と同じ建物の立体モデルを構築して、企画・設計・施工・維持管理に関する情報を一元化して活用する仕組みのことをいいます。

BIМへの取り組みについて
⑦

EXダイヤレン工法

EXダイヤレン工法は、梁せいの1/3を超え1/2.5までの開孔を高強度既製開孔補強金物「ダイヤレンNS」を用いて補強する第三者機関の技術証明を取得した工法です。

EXダイヤレン工法

会社概要

当社は、仙台営業所から九州営業所まで、全国に6拠点の営業所と、国内4拠点の生産工場を構え、建築工事の省力化と施工性の向上に資する製品の研究開発を行っております。

ダイヤレン計算用シート

ダイヤレン補強計算のご依頼

ダイヤレン導入をお考えのお客様はこちらから計算シートをお送りください。
弊社計算センターで計算処理を行います。

仕様書・カタログのダウンロード

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