ダイヤリング
適用範囲
構造・部位 | 鉄骨造梁、鉄骨鉄筋コンクリート造梁内の鉄骨造梁 |
断面形状 | H形鋼、組立H形鋼 |
梁材質 | SS400、SM400A,B,C、SN400A,B,C SM490A,B,C、SN490B,C、TMCP鋼(325N/㎟) |
ダイヤリング材質 | STKN490B、SM490A、SN490B |
溶接材料 | JIS Z 3211、JIS Z 3312、JIS Z 3313のうち、 490ニュートン級炭素鋼の材料に適用可能な種類 |
梁せい:H | 200mm以上1800mm以下 |
フランジ厚:tf | 60mm以下 |
ウェブ厚:tw | 4mm以上32mm以下 |
フランジ幅厚比,ウェブ幅厚比 | FA,FBランク FC,FDランクは塑性化領域以外 |
せん断スパン比:L/(2H) | 1.0以上 ただし、小梁には適用しない |
開口径:d(ダイヤリングのD2寸法) | 梁せいの2/3以下 かつ 100mm以上600mm以下 |
梁端からの距離:L1 (柱面またはヒンジ始点から開口中心までの距離) |
開口径が梁せいの1/2を超えて2/3以下とき、 梁せいの1/2+開口径の1/2以上 開口径が梁せいの1/4以上1/2以下のとき、 梁せいの1/2以上 開口径が梁せいの1/4未満のとき、 開口径以上 ※ただし、いずれの場合もLp以上かつL5以上とする (Lp:補強計算により算出する梁端からの最小距離) |
隣り合う開口の中心間距離:L2 | 開口径が梁せいの1/2を超えて2/3以下のとき、 平均径の2倍以上 開口径が梁せいの1/2以下のとき、 平均径の1.5倍以上 |
フランジからダイヤリング縁までの距離:L3 | 開口径が梁せいの1/2以下のとき、 水平隅肉の溶接姿勢の場合、DSタイプ:20mm以上 DLタイプ:26mm以上 水平固定管の溶接姿勢の場合、DSタイプDLタイプいずれも40mm以上 開口径が梁せいの1/2を超えるとき、 DSタイプDLタイプいずれも50mm以上 ※ただし、いずれの場合もフィレット径+溶接サイズ以上とする |
各種プレートからダイヤリング縁までの距離:L4 | 水平隅肉の溶接姿勢の場合、 DSタイプ:20mm以上 DLタイプ:26mm以上 水平固定管の溶接姿勢の場合、 DSタイプDLタイプいずれも40mm以上 |
梁端からダイヤリング縁までの距離:L5 | 50mm以上 |
ダイヤリング工法の施工手順(水平隅肉の溶接姿勢の例)
開口位置を確認し、各製品の下孔寸法表に従って下孔をあけます。
所定の開口位置となるようにけがき等を行い、ダイヤリングを下孔にはめ込みます。
1.組立溶接は3〜4ヶ所程度行います。
2.組立溶接は1パスとし、溶接長さは40mm以上、溶接サイズは4mm以上とします。
3.ダイヤリングとウェブのすき間の許容値(e)は2mm以下とします。
1.本溶接は、H形鋼を水平な場所に置き、水平隅肉の溶接姿勢にて行います。
2.溶接方法、溶接材料、溶接資格は下表のとおりとします。
3.隅肉溶接サイズは、DSタイプは6mm、DLタイプは9mmとします。
4.その他条件については、鉄骨工事技術指針・工場製作編(日本建築学会)等の諸指針によります。
スラグ・スパッタ等を除去し、清掃を行います。
溶接部の検査を目視により行います。
ダイヤリングの溶接は、鉄骨技術者教育センターの定める鉄骨製作管理技術者にによる施工管理のもとで行ってください。
ご使用にあたって
・設計・施工にあたってはカタログ、技術マニュアル、標準図等を正しくご理解の上、行ってください。
免責事項
・カタログ、技術マニュアル、標準図等に記載した製品の取り扱いに反した場合
・不可抗力(天災、地変、地盤沈下、火災、爆発、騒乱など)により発生した不具合
・瑕疵(かし)を発見後、速やかに届け出がされなかった場合
・あらかじめ定めた用途、部位以外に使用した場合