Z-Mダイヤレン工法
Z-Mダイヤレン工法

開口位置から大梁端部までを設備配管を収納するための「下がり天井」にするのが一般的です。
従来の補強工法では、構造性能を確保するために貫通口の位置は梁の端部から梁せい以上離さなければならないという制約があり、
その分大きな「下がり天井」(幅90cm〜130cm)が必要となり室内空間を圧迫しています。
Z-Mダイヤレン工法は、貫通口を材端から梁せいの3分の1まで近づけることを可能にしました。
これにより「下がり天井」の幅が50cm以上小さくなり、広々とした室内空間が提供できるとともに、
平面計画上の設計の自由度が広がるなどの多くのメリットがあります。
Z-Mダイヤレン工法の特徴




配筋補強方法

構造性能確認実験(1/2縮尺模型試験体)
貫通口が梁の材端部にあっても十分な耐力および変形性能を有する効果的な補強方法を発案しました。
実験結果に基づき「Z-Mダイヤレン工法/設計指針」を策定し、(財)日本建築総合試験所に性能証明を申請。
その結果、2002年1月8日付けで梁端部としては日本で初めて公的機関の建築技術性能証明を取得しました。


適用範囲
24 ≦ Fc ≦ 54
●入力せん断力:Q
Q ≦ 0.05Fc・b・D かつ Q ≦ 0.15Fc・b・D0
●梁せいに対する内法スパンの比
L0 / D ≧ 4.0
●開口中心の位置
材端よりD/3以上、1.0D以内
●開口の直径
H ≦ D / 4 かつ H ≦ 300mm
●開口へのへりあき
D0 ≧ D/3, かつ D0 ≧200mm


(財)日本建築総合試験所 建築技術性能証明 第01-15号(2002年1月8日)